制作のきっかけ・曲のイメージ
2009年の春休み中に、暗い雰囲気の人工物をイメージして思いついたフレーズをもとに、GW中に作りました。
制作していく内に、この世のものではないような雰囲気を帯びていき、
下のイラストのような異次元の世界を想像して作っていきました。
盛り上がりを抑えましたので、BGMに適しているかと思います。
日常とは違う、暗く不思議な雰囲気の中に、美しい響きを感じる曲です。

↑イメージした情景を描いてみました。
音楽制作時に考えたこと
- 盛り上がりを全く必要としない雰囲気なので、曲の終盤でもほとんど盛り上げませんでした。ドラムのシンバルの代わりに、弦楽器によるクレッシェンドを使いました。(ハイハットはほぼ全体で、使っています。)
- 前半のさびの前に出てくるフレーズは、ほぼ頭に浮かんだままのコード進行から出来上がりました。初めて聴くと違和感があると思います。ベースが必死にさびへと導いています。
- メロディーの音色は、メカニカルな感じを出そうと思い、コップがぶつかるような音を作ってみました。キーボード系の音にマレット系の波形をかなり響くように混ぜました。
- 細かい音がハイハットだけだとさびしく感じたので、機械が動いているような音を小さく入れました。洋楽に多いと思うのですが、無意識的に細かい音が周期的に聞こえるのが心地よく感じることがあると思います。それも目的としました。
- 曲のところどころで、エレベータが開いたり閉まったりする時を知らせる電子音のようなものを入れてみました。
- 細かくリズミカルになっているキーボード系の音は程よくにごらせることで、美しい響きにしようと、かなり意識しました。2,3拍目は同じ繰り返しなので、ハイハットがそれに合わせて2,3拍目をクレッシェンドにしています。