制作のきっかけ・曲のイメージ
この曲に何度も出てくる出だしのメロディーは、ハクセキレイが地面をちょこちょこ歩き回ったり、尾羽を上下に振っている姿をイメージして出来ました。私は、身近に見れる野鳥の中でこのハクセキレイが一番好きです。さびや、盛り上がるところは、飛んでいる姿をイメージして作りました。何かストーリーを感じ、心がすっきりする曲だと思います。 また、曲の雰囲気の移り変わりを楽しんでいただければうれしく思います。

音楽制作時に考えたこと
- 出だしの部分はト長調で始まっていますが、ファの#が急に消えています。このように解決する音の半音下の音に♭がついたり、元に戻ったりを繰り返すと、独特な不思議な雰囲気を感じる曲になります。
- 「タタタタ」 というふうに和音をデクレッシェンドでスタッカートにしてあるのは、ハクセキレイのちょこちょこ歩き回る雰囲気をどうにか表せないか。と考えていて思いつきました。
- 最後のさびのところにもこの 「タタタタ」 という音を入れました。盛り上がるところや、終わりに近づくところで、それまでにこの曲が使った特徴的なパターンの音を入れるという、また私の好きな「法則」です。これによりその曲が舞台の幕を閉めていくような雰囲気になると私は思っています。
- 私は 「最後のさびを半音上に転調させて繰り返す」 という良くありがちなパターンがあまり好きではありません。でも曲の途中の意表をつくようなところで転調するのが好きです。今回そうしました。でもその転調したところの8小節間だけが半音上がっていて、そこが過ぎるとすぐ元に戻してあります。なので1番初めのさびと、曲の最後のさびとが同じ調になっているので絶対音感をお持ちの方も気持ちよく聴けると思います。盛り上げるための転調でその先全部の調が犠牲になるということはこれからもできる限り防ごうと考えている。